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2026/09/25

弊社研究員 児玉(渡邉)の論文が『発達心理学研究』に掲載されました

この度、弊社研究員の児玉(渡邉)茉奈美の論文が、学術誌『発達心理学研究』に掲載されました。

本研究では、母親を対象に産後2年間の縦断面接調査を実施し、虐待不安の個人内における質的な時系列的変化と、虐待不安が持つ多義性について検討を行いました。

【論文情報】児玉(渡邉)茉奈美 (2026). 産後2年間に母親が語る虐待不安の時系列的変化と多義性の検討. 発達心理学研究, 37, 163-174.

DOI: https://doi.org/10.11201/jjdp.37.0182

【研究の概要】

  • 目的

    母親を対象とした産後2年間の縦断面接調査を通じて、虐待不安の個人内における質的な時系列的変化を示すこと、および虐待不安の多義性を検討することを目的としました。

  • 方法

    産後6ヶ月から2歳までの4時点において、母親29名を対象に半構造化面接を実施し、語られた虐待不安についてKJ法を参考に整理・分析を行いました。

  • 結果と考察

    分析の結果、語られた虐待不安は「虐待自己評価不安」と「虐待他者評価不安」に分類されました。

    • 時系列的変化: 「虐待自己評価不安」は子どもの発達に伴って増える実際の相互作用とともに具体化する傾向がみられました。一方、「虐待他者評価不安」は他者からの働きかけをきっかけとして一貫して語られました。
    • 多義性: 虐待不安は否定的な育児行為の結果として生じるネガティブな側面を持つ一方で、虐待不安を抱くことによって自身の育児への省察(振り返り)が促され、育児方針の確立や虐待の抑止に寄与するというポジティブな可能性も示されました。

イデアラボでは、心理学における学術的な研究・知見の深化に努め、人の心や行動への理解を通じた社会的な課題解決に貢献してまいります。