2021/11/12
R&Dやマーケティングなど,ユーザーの生活や気持ちに関するデータを必要とする方にオススメです。
◆ ユーザー調査をはじめたいが,何からはじめたらいいかわからない
◆ とりあえずアンケート調査はしているが,いまいちうまく活かせない
◆ 長年同じアンケートを使っているので内容を改善したい
セミナー内容は大学授業レベルですが,心理学に関する知識やアンケート調査の経験に関わらず聞いていただけます。
「本なら1冊」「授業なら2コマ」くらいの基本知識が体系的にぎゅっと凝縮してあることです。また,セミナーだけではなくその後の質問コーナーや,後日の個別相談会でじっくり相談できることもポイントです。個別相談では,日頃の調査に関する悩みや,作成したアンケートの添削なども相談していただけます。
今回の講師は,コンサルティング事業部 研究員の児玉が担当しました(博士号は教育学)。面接法・質問紙法の経験が豊富で,現在も大学で教育心理学や家族心理学の講義を担当しています。
①質問紙法とは?
まずはデータを取る手法としての「質問紙(アンケート)調査」の位置づけや,メリット・デメリットなど概要をお話ししました。
②質問紙法の進め方
その後は,質問紙法の進め方についてフローチャートを用いて解説がありました。まずは調査の仮説をどのように絞り込むのかという話から,具体的にどのように参加者をリクルートして,倫理的配慮や謝礼はどうするかという実践上の注意点まで説明がありました。
②質問紙法の手引き
質問紙調査全体の流れがわかったところで,最後は実際に計画&実施する時の注意点についての話でした。
一般的なマーケティングリサーチの基礎講座,などでは取り扱われることのない「尺度(ある概念について測定するために,適切な手続きのもと作成された項目セットのこと)」についてもしっかりと説明がありました。
どのような形式で質問するか(はい/いいえ?リッカート法?得点を聞く?),自由記述は入れたほうがいいのか,など気をつけるべきポイントが学べる内容になっていました。
続いて,回答者の選別について。これも普段はあまり聞く機会が無い話ではないでしょうか。先行研究をもとに,どのような不良回答が起こり得るのか,それを回避するためのポイント,また回答者を除外する時の考え方などが先行研究をもとに紹介されていました。
最後は作成した質問紙を見直すチェックリストを紹介して終了。回答者側の気持ちを想像して,負荷が多すぎないように,意味を理解して答えやすいように設計するためのポイントを紹介してもらいました。
コンサルティング事業部研究員 博士(教育学)